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英語版のタイトルは、「クリストファー・ロビン」
日本版は「プーと大人になった僕」
「くまのプーさん」がプーの物語なら、
これはまさにクリストファー・ロビンの物語です。

めちゃくちゃ面白かった!笑えるし、泣けるし、
何よりプーと100エーカーの森の仲間たちが可愛すぎる~~~~~~~~!!

特に「くまのプーさん完全保存版」ファンの皆さんにはたまらん仕上がりです!
予告でご覧になってる方も多いでしょうが、プーさんたちは
アニメ版の見た目を再現している訳ではなく、
原作のプーたちに近い見た目で、プー、ピグレット、ティガー、
イーヨー、ルーとカンガはぬいぐるみ、
ラビットとオウルはリアル動物(といっても全部CGですが)でした!!

冒頭シーンは「くまのプーさん完全保存版」のエピソードが忠実に再現されており、
5歳のころ全編丸暗記するほどこのVHSを見倒した私にとっては
これまたたまらん!!
このエピソードの再現率からか、アニメの実写にありがちな
こんなんじゃない!!という抵抗感が全くなく、
現実世界に現れたプーたちを純粋に楽しむことができました!

とくに、クリストファーロビンが寄宿学校に行くことになって、
プーたちと過ごせる最後の日、プーと二人で何でもない場所に行く場面は
本当に泣けました・・・

最初100エーカーの森から始まった物語は、そこからクリストファーへ。
寄宿学校に行き始めてから、クリストファーは厳しい現実の洗礼を次々と受けます。
あのほのぼのした物語からは想像がつかなくて、
無邪気な時代を生きた自分と今の自分が物語に重なり、
自然と涙が・・・

大人になるって自由なことも増えるけど、ふと立ち止まって振り返ってみると
失ったものも多い気がして、ふと悲しくなる時がありますよね。
あきらめとかじゃなく、すべてを取り戻したいわけでもないし、幸せも十分ある。
だけどふっと、こんな時代もあったなぁと、昔を振り返ってちょっと切ない気分になる。
そんな感情に自然と誘われる映画ですね。

そして、そうやって振り返る暇もないほど怒涛の日常の中に、
この物語の主人公であるクリストファーはいます。

ここでくまのプーさんのアニメを知らない人のためにちょっぴり解説!
まず一番有名なプーさん、いわずと知れた黄色いくまのぬいぐるみで、
上半身に赤いTシャツを着ています。
このTシャツが若干ちんちくりんで、これがまたかわいいんだなー!
英語版も吹き替え版もおじさんの声です。が、一応5歳です。
クリストファー・ロビンは1歳年上です。
上にも書いたシーンで何もしないことをしながら、
クリストファーが100歳の時、プーは99歳という話をしています。
「プーのおばかさん」というセリフがこの映画でも出て来るんですが、
プーに対するクリストファーの愛情表現ですね。
アニメでもよく出てくるセリフです。
おとぼけなようでいて、ものすごく哲学的なことをいうプー。
プー自身が自分の発言の深さを自覚しているのかわかりませんが。
そんなに純粋な存在であるプーを通して発信される言葉だからこそ
すっと受け入れられる不思議な魅力をもった存在、それがプーですね。

つぎにピグレット。めっちゃちっちゃい子ブタです。
風に飛ばされたり、洪水で流されたり…結構危ない目に合ってます。
プーもピグレットをかわいがってる割に扱いが雑(笑)
ピグレットはただでさえ怖がりなのに(笑)(笑)
風の強い日には、風に巻き上げられて、プーがピグレットのマフラーを持ちますが、
どんどんほどけて、ついには1本の糸に(笑)
たすけて~、たすけて~、誰か~僕を助けて~と、必死の叫びも、
最終的にはプーさんもろとも吹き飛ばされ、オウルの家の窓に貼りつきます(笑)
大雨の日には朝目覚めたら家が浸水していて、そのままベッドごと流される…
この時は、「たすけて。僕」みたいな誰だよ的な
謎の手紙を書いて瓶に入れて流します(笑)
手紙の内容はちょっとあやふやです汗
こんな感じのかわいそうな子がピグレットです。

次にティガーはアニメではしましまがはっきりしたトラ、
実写版はしまはそこまで印象的ではありません。
でもしまじゃない方が原作に忠実です。
自己紹介ソング的なのがあるんですが、この映画でも歌ってます。
「おれーさまーはティガー!せかいいちーのトラー!
弾む体に!おしゃれなしっぽ!ぴょんぴょんぴょんぴょんジャンプする!
世界一のトラは俺一人!おーーーーーれひとりぃ!」
みたいな歌です。
ほかにも、「T・I・G・G・E・Rそれが俺様さ!」とか。
なんか自己主張が激しくて興奮しやすいみたいな性質です。
鏡の自分を敵だと思って威嚇したり。
アニメだとそんなに違和感ないんですが、実写だと結構狂気に満ちていた(笑)
くまのプーさん完全保存版では、最初はいなくて、途中から
新しい仲間として登場します。
初対面の人にとりあえずとびかかる。そして自己紹介ソング。やばみ!
カンガにティガーさんと呼ばれて、
「ティガー”さん”だって」とさん付けの呼び方に照れる繊細(?)
な一面も一応あります。
カンガルーのルーにあこがれられています。
高くジャンプできるから。その流れでのティガーさんです。

イーヨー。陰気なロバです。
イーヨー自身が自分のことをそう呼びます。
結構ガチでめんどくさい(笑)
いやな顔をせずイーヨーのマイナス思考に付き合ってあげる森の仲間たち優しい!
よくしっぽが取れて、よく家が流される。ドンマイ(笑)
この映画では100エーカーの森に子供時代ぶりに現れた
クリストファーが再びロンドンに向かうとき、ティガーが荷造りしてあげたんですが、
イーヨーのしっぽ鞄に入れられとる!
そして大事なプレゼン用の資料はイーヨーの体に巻き付けるという…(笑)
ティガーー!!危ないにおいしかしません(笑)(笑)

カンガとルー
カンガルーの親子です。
あんまりメインのエピソードが無く、実はそんなに詳しくないです汗
カンガがお母さん、ルーは息子。
ルーはまだカンガの袋に入ってるので、まだだいぶ小さい子。
体も小柄です。小っちゃくてかわいいです。声もかわいい!
プーさんおじさんの声だらけだから(笑)

ラビット
うさぎです。神経質で怒りっぽい(笑)
プーにいつも振り回されてます。
ある日、はちみつが食べたいプーがラビットの家を訪ねてきて
「だれかいますかー!」と。
めんどくさい気配を察知したラビットは居留守を使おうとしますが、
「おらん!」と答えてしまいます。
こういう時は鋭いプー
「誰もいないの?ラビットの声に聞こえたけど」と。
「わしの声のはずがな」言い終わる前にプーが「やあ!」と
ラビットの家の入口の穴から顔を出します。
ラビットは仕方なくプーを家に招き入れ、はちみつを勧めてしまいます。
遠慮を知らないプーははちみつを食べて、食べて、食べて、食べまくります…
ドンマイ、ラビット
そしてようやく帰ろうと出口を通るプーなんと、そのまま出口に嵌まってしまいます!
どこまで迷惑なんだ!
ラビットは「なんで誘っちまったんだ、なんで、なんで、なんで…」と。
だってプーのケツが家の中にあるんだもん。
背中向けても鏡に映るし!結局絶食して痩せたプーが穴を抜けるまで
プーの尻と暮らす羽目に…
基本不憫なラビットです。

オウルはフクロウ。
ツリーハウスに住んでます。大人。多分。ラビットとカンガも大人。
ティガーはわからん。
おしゃべりですね。風の強い日も友達を集めて講演さながらにしゃべり倒してました(笑)
その日風で家壊れます…

そして、クリストファー・ロビンは
想像力豊かで、哲学的で、発想が柔軟で…といった感じの子でした。
だからこそ現実にもまれて堅苦しくならざるを得なかったクリストファー・ロビン
が悲しい…

こんな仲間たちがドタバタを繰り広げる映画です。
アニメ見たことがない人がどう感じるかはわからないけど、
アニメのファンと子供は間違いなく楽しめる!
見る価値ありです!!
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